一入(ひとしお)
近ごろ 知った中で オモシロかったのが
もともと 染色のとき 一度だけ浸すコトを
「一入(ひとしお)」というのだとか。
藍染めでは この 一入 だけ染めた色を
「 瓶覗き(かめのぞき)」という。
瓶をのぞく間に 染まった色 というコトらしい。
染料に浸すごとに だんだんと色も 濃く 深くなるけれど
いちいちソレに 名前があるから オモシロイ。
→ 納戸 → 藍 → 紺 → かち色 → 濃紺 などなど。
人の感情にも置き換えて 「 喜びも一入 」とか
「 一入 身にしみる 」とか 染まりゆく 思いの深さを 先人は
豊かに なぞらえていて、いちいち 感心する。
「 一(いち)」と名のつく あそび場に 訪れる
一人ひとりの 湧き起こる あらゆる感情を ひとつ一つ。
ブログに載る写真は すべて「 stelo 」 member の m3 が撮ったもの。
はじめの一歩に ふさわしい写真は 戸沢村「土湯杉(つちゆすぎ)」で 戯れる図。
みんなで 秋の呼吸を感じた イイ写真。